名古屋保育士会 会長

 中山保育園 主任保育士

 川嵜 千代子


 日頃より、名古屋保育士会の活動にご理解をいただきありがとうございます。

 この度、昭和の時代から、公立民間の保育士や保育教諭、園長先生や、その他たくさんの職種の方が、共に手を取り合い名古屋の子ども達の為に保育を築いてきた、歴史あるこの「名古屋保育士会」という組織の会長という重責を担う事となり、身の引き締まる思いでいます。名古屋保育士会にご入会いただける会員は、ありがたいことに毎年増え、約5,000人もの大きな組織となりました。会員の皆様からのご期待に応えるべく、皆様と共に歩み、名古屋の子ども達の笑顔が輝く毎日を紡いでいけるよう精一杯努めてまいります。

 令和6年12月に公表された「保育政策の新たな方向性」では、これまでの「待機児童対策を中心とした量の拡大」から「質の高い保育の確保・充実」「すべての子どもの育ちと子育て家庭の支援」等に政策の方向が転換されるなど、今、保育は大きな転換期を迎えており、私たちは、すべての子どもの最善の利益が保障されるよう、保育提供体制の強化やテクノロジーの活用、多様なニーズに対応した保育の充実などを行っていかなければならないというようなことが記載されています。しかしながらこれらの保育は、私たち保育に携わる者にとっては「全国保育士会倫理綱領」の中に明確に示されている次の3つの指標によって既に実践していることに他ならないのではないでしょうか。

「私たちは、子どもの育ちを支えます。

 私たちは、保護者の子育てを支えます。

 私たちは、子どもと子育てにやさしい社会をつくります。」

 私たちは、子どもが現在(いま)を幸せに生活し、未来(あす)を生きる力を育てる保育の仕事に誇りと責任をもって、自らの人間性と専門性の向上に努め、一人ひとりの子どもを心から尊重し、これまでも、そしてこれからも名古屋の子ども達の笑顔輝く毎日の為に保育を行っていきます。

 

名古屋保育士会では、会員の皆様の毎日の保育がより楽しく、充実したものとなるよう、学びのお手伝いができればと、様々な分野から講師の先生方をお招きした研修会を企画しています。AIやリモートでは成立できない「保育」という仕事に携わる者として、写真によるプチ実践発表(なごやの保育SHOW(笑)タイム)や年間4回の研修会に積極的にご参加いただき、会場の空気感を多くの仲間と共有して学び合う機会にしていただけることを期待しています。

 

2025年 7月吉日

名古屋保育士会 会長 川嵜千代子